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映画【ピンポン】あらすじネタバレ感想!込められた意味や評価、ラスト結末を解説

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あらすじからネタバレまで丸わかり!

映画【ピンポン】は、

夏の暑いとき

元気が欲しいとき

何かに向かって頑張っているとき

にオススメの映画です!

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映画【ピンポン】予告動画

まずは予告動画をご覧ください

映画【ピンポン】公開日

ピンポン
©2002「ピンポン」製作委員会

2002年7月20日 公開
ジャンル:青春

監督

曽利文彦

主演・キャスト

  • 星野裕(ペコ):窪塚洋介
  • 月本誠(スマイル):ARATA(現・井浦新)
  • 風間竜一(ドラゴン):中村獅童
  • 佐久間学(アクマ):大倉孝二
  • 孔文革(チャイナ):サム・リー
  • 大田:荒川良々
  • オババ:夏木マリ
  • 小泉丈(バタフライ・ジョー):竹中直人

本記事では、

  • 映画【ピンポン】のあらすじ
  • 見どころ
  • ネタバレ感想
  • 緊張の瞬間
  • 感動の瞬間
  • ラスト結末
  • 映画【ピンポン】に込められた想いや意味
  • 映画【ピンポン】の評価とその理由

これらをご紹介いたします!

それでは、早速「あらすじ」から参りましょう!

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映画【ピンポン】のあらすじ

ピンポン
©2002「ピンポン」製作委員会

<ペコとスマイル>
片瀬高校に通う、ペコとスマイルは幼い頃からの仲。
小学生の頃いじめられていたスマイルをペコが助け、卓球を教えたことから、スマイルにとってペコはヒーローのような存在。
ちなみにあだ名のスマイルは、笑わないから。

<ペコと卓球タムラ>
二人は卓球部に所属しているが、ペコは大人相手に卓球の試合で賭けてお金稼ぎをするなど、練習に行く気一切なし。
ペコは、小さい頃から通う卓球タムラでも、片瀬高校卓球部でもエースであり、向かうところ敵なしだったのだ。

<チャイナの登場>
そんなある日、辻堂学院高校が中国人の選手とコーチを呼んだと知った二人は偵察に行く。スマイルと戦いたいというその選手チャイナの意見を無視し、ペコはチャイナに挑むが「スコンク」(21対0)で負けてしまう。

<ペコの挫折>
その後、高校2年の夏の大会。
ペコは、小学生の頃から一緒に戦い、かなりの勝率を誇っていた海王学園高校のアクマに負けるのだ。
海王学園高校は卓球の名門高校であり、ハードな練習量で、アクマは実力をつけていたのだった。
そして、スマイルはペコがスコンクで負けたチャイナに善戦。人を蹴落としてまで上に登りたいとは思わない、と感じている心の弱さから試合には負けるが、実力ではチャイナに優っていることは明らかだった。
アクマだけでなく、スマイルまでも自分より強いと知ったペコは卓球を辞めるが…。

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映画【ピンポン】の見どころ

<ピンポンのここがすごい1>

個性豊かなキャラクター

おかっぱ頭で「〜くれろ」や「〜んよ」のような変わった言葉遣いをするペコを演じるのは窪塚洋介さん。
ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』のキング役で話題になったこともあり、クセの強い役を見事に演じています。

一方、スマイルを演じるのはARATA(井浦新)さん。1999年、『万引き家族』でパルムドールを受賞した是枝監督の『ワンダフルライフ』の主演として映画デビュー。
笑わないながらも、スマイルの感情の変化を繊細に演じわけ、「好きなメガネ男子」で1位に選ばれた程人気を集めました。

アクマを演じた大倉孝二さん、ドラゴンを演じた中村獅童さんは頭髪と眉毛を剃り上げ、海王学園高校の威厳を表現し、
竹中直人さんや夏木マリさんのベテラン勢が演技に深みを与えています。

<ピンポンのここがすごい2>

原作と脚本家

原作は松本大洋さん。
『鉄コン筋クリート』が出世作として知られる松本大洋さん。
『青い春』という作品も2001年に豊田利晃監督、松田龍平さん主演によって映画化されています。
『ピンポン』は1997年と1998年に手塚治虫文化賞の候補にも挙げられたほど、評価の高い作品です。
また、2014年にはアニメ化もするなど、原作の根強い支持が伺えます。

そして脚本は宮藤官九郎さん。
日本で1番有名な脚本家の一人といっても過言ではない彼が脚本を書いています。
クドカンワールドでありながら、原作の世界観を壊さないバランスが素晴らしいです。
笑えるシーンを数多く取り込みながらも、名言に溢れるこの映画の魅力はここからきていると言えるでしょう。
さらに、主演の窪塚洋介さんとは『GO』『ピンポン』『池袋ウエストゲートパーク』でタッグを組んでおり、相性の良さはお墨付きです。

<ピンポンのここがすごい3>

CGを使った卓球シーン

監督の曽利文彦さんはアメリカのVFXの会社でCGのアニメーターとして働いていた経験があり、本作でもCGが使われています。
ただ、当時のCGにありがちな誇張する表現ではなく、その技術をあたかも自然であるが如く使用しているところがポイントです。
卓球の球は全てCGだそうですが、全く違和感を感じさせません。

ここからは映画【ピンポン】のネタバレになります。
まだご覧になっていない方、ストーリーの内容、ラスト、結末を知りたくない方はご注意ください。

映画【ピンポン】ネタバレ感想

<ペコの挫折とアクマの想い>
チャイナにスコンクで負け、アクマに負け、そのアクマが自分より下だと思っていたスマイルに負ける。自分の世界が覆ったように感じ、ペコは卓球を辞めてしまいます。

ドラゴンが、かつてバカにしていたスマイルの才能に惚れ込んでいることを悔しいと感じ、勝手にスマイルに試合を申し込み敗北したアクマは退学処分に。

ゲーム三昧の生活を送るペコの前に現れたのはアクマでした。
アクマがペコに告げるのは、才能がない者から才能がある者への言葉です。
アクマもスマイルと同じようペコを目指していました。才能があり、ヒーローのような存在だったペコには卓球を続けて欲しいのです。

この映画には名言が非常に多いですが、アクマのセリフには特に多いように感じます。

<スマイルとヒーロー>
一念発起、再び卓球の道へ進むことを決めたペコはオババの元猛特訓を受けるのでした。
一方でスマイルはバタフライジョー指導のもと練習をします。
バタフライジョーは自分の過去とスマイルを重ねているのです。

ヒーローを失ったスマイルは、自分が上に進むことで、ペコを待つことにします。
かつては自分が手加減することでペコを勝たせていましたが、それではペコのためにならないと気付いたのです。
そこに二人の友情を感じました。

緊張の瞬間はここ!

やはり一番痺れるのは、高校2年生の大会でのペコとドラゴンの試合です。
ドラゴンといえば、名門校海王学園高校の中でも最強の男であり、大会も2連覇中。
そんなドラゴンとペコの対決はやはり痺れます。

勝利の宿命を背負うドラゴンはやはり強く、互いに一歩も譲らない試合となります。
ただ、ドラゴンにとって卓球はもはや苦痛なのです。勝つことが義務となり、勝利することでしか自分に意味はないと考えているからです。

そんなドラゴンは、ペコに敗北します。

純粋に卓球を楽しんでいるペコの姿を見たドラゴンは、自分が失っていたものを思い出したことでしょう。
スポーツを愛する気持ちや、楽しむ気持ちが、勝利に繋がる。
そんな場面にも見えました。

感動の瞬間はここ!

「飛べない鳥もいるってこった」

感動の瞬間はこのアクマのセリフです。
ペコとスマイルと一緒に小さい頃から卓球をやってきたアクマ。
二人とは違う高校に行き、卓球名門校で、血の滲むような練習をしてきました。

でも、スマイルにどうしたって敵わないのです。
スマイルが何もしていないわけではありませんが、
アクマが「俺はお前の10倍、いや100倍、いや1万倍努力したよ」というように、練習量ではスマイルに優っていたはずでした。小さい頃からいじめられていたあのスマイルに。

「飛べない鳥もいるってこった」

彼は気付いたのです。残酷な真実に。
自分には才能がない。

望んだ才能がある人は多くありません。だからこそ多くがアクマのセリフに共感し感動します。

ラスト、結末は?

ラストは、決勝戦でのペコとスマイルの対決です。
試合前から膝を怪我していたペコは、あまり負荷をかけすぎると選手生命が危ないと警告されます。それでもスマイルとの決勝戦に望むため試合に出るのです。
スマイルが待っているから。

試合前、星と月のマークを描いたラケットを見せあいます。

ペコ「行くぜ、相棒」
スマイル「おかえり、ヒーロー」
こうして決勝戦が始まるのですが、ここでフェードアウト。

時間は数年後へと移動します。

ペコはヨーロッパリーグで活躍する卓球選手になり、高校生の頃からの夢を叶えています。
一方スマイルはというと、スーツ姿で、卓球タムラにて小さい子供に卓球を教えています。

そして、卓球タムラの壁の写真。
そこには表彰台の1番上に立ち満面の笑みを浮かべるペコと、その横に立ち笑顔を浮かべるスマイルが映っているのでした。

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映画【ピンポン】に込められた想いや意味とは?

<ヒーロー>
ヒーローとはなんたるか。
その想いがこの作品にはこもっています。

ヒーローとは一体なんでしょう。
スマイル「ねぇ、ペコ。ヒーローって信じる?ピンチになると必ず助けに来てくれるやつ」
いじめられっ子だったスマイルにとって、助けにきてくれるペコはヒーローでした。

スマイルが卓球を続けるのには、ペコというヒーローを追っていたいという気持ちがあるからでしょう。
だからスマイルは、ペコの前では手を抜いていたのです。
自分がヒーローを超えていることを信じたくなくて。

でも、自分が弱いフリをして、維持する“ヒーロー”は本当にヒーローでしょうか。

「この星の一等賞になりたいの卓球で、俺は。そんだけ!」

純粋に大きな夢を掲げ、真っ直ぐ突き進む姿に、人はヒーローを見るのでしょう。

<星と月>
ペコの名前は星野。
スマイルの名前は月本です。

この名前に隠された意味は、月と星の関係にあります。

星は自ら光を発しますが、
月は太陽の光を反射して光ります。
つまり、自分が光を発しているわけではないのです。

ここに、ペコとスマイルの関係性が現れています。
ペコがいるから、スマイルは光ることができます。

しかし、夜空に輝くのは星だけではありません。
星と月が照らしあって、互いに支え合っているとも思える。
そこに、二人の相棒らしさが現れている名前なのです。

それでは、こちらの作品の評価に移りましょう。
映画【ピンポン】は星いくつでしょうか・・・?

映画【ピンポン】の評価と理由

評価 ★★★★★5/5

評価は、星5つです!

その理由は、

2002年に公開された作品ながら、未だに「漫画の実写化No.1」との呼び声も高く、原作を読んでいても、読んでいなくてもこの世界観の中に入り込めるのがこの作品のすごいところです。
卓球シーンでの過剰でないCGや宮藤官九郎さんの脚本が、漫画原作に囚われ過ぎない演出を可能にしているとも言えます。
また、その演出に応えたキャスト陣も素晴らしく、全く違和感なく仕上がっています。
これらの点から、15年以上経った今でも色褪せず、多くの人に愛される映画となっているのでしょう。

才能、努力、友情。いつの時代を生きる人にも共感できることです。
この作品を観たあなたは必ず勇気や元気をもらえると思います。

これらの点から独断と偏見で星を5つ付けさせていただきました!

映画【ピンポン】を観たくなりましたか?

ピンポン
©2002「ピンポン」製作委員会

いかがでしたか?

今回は『ピンポン』のあらすじ、ネタバレについてご紹介いたしました!

この映画や監督に興味を持った方は是非実際にご覧になってくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

written by nemaru

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